高山エアパーク飛行会 2005年6月18、19日

 

 

 

 

  

太田さんの実機モーターグライダー飛行

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月18日高山遠征フライトの際、実機グライダーに乗る機会に恵まれました。
機種はDG-500Mと言うモーター付き高性能グライダーです。
当日高山遠征に参加された方はご存じのことと思いますが、私、太田一彦は着陸後、
強力に舞い上がり完全にハイになっていました。それほど痛快なフライトでありました。ハイ!
その模様を少し解説してみたいと思います。

まずは基本性能

全幅     22m
全長     8.66m
全高     1.66m
翼面積    18.29u
アスペクト比 26.5
自重     525s
最大飛行重量 825s
水バラスト  100s
エンジン   ロータックス60馬力
引き込み脚・全翼フラップ・ステアリングノーズギア

失速速度   64q
動力飛行速度 80〜90q
動力上昇率  2M/S
最良滑空速度 110q/h
超過禁止速度 270q/h(安全最大速度で、これ以上出る場合はスポイラーで減速する)
最良滑空比  47/110q/h(110q/hで飛ぶと高度の47倍滑空出来るということ)
最小沈下率  51p/s / 80q/h

この機体は、超高性能のタンデムクロスカントリー(1.000q以上のタスクで競う)競技機と言うカテゴリーになるかと思います。

高山に到着したときにこのグライダーが目に入り、そのまま吸い寄せられ機体を眺めていたら体験登場を受け付けていることを聞き、幸運にもそのまま乗せていただくことになりました。私は学生時代にグライダー操縦の経験がありました(320回の離着陸と約40時間の飛行)。その旨をパイロットに伝えたところ、さらに幸運にも操縦をさせてもらえることになりました。
とはいうものの、あまりに長いブランクと初めて乗る機体、そしてその頃とはものすごい性能差。
離陸滑走中から生唾ゴクゴク!冷や汗ザーザー!
空中に浮いてしまうと何ともなまめかしい昔のカンがよみがえります。体にサーマルが突き上げて来る感覚は何ともいえません。僕のスイッチは完全に戦闘モードに切り替わって行く様子を実感しました。
飛騨の上空は概ね山岳フライトです。山の尾根や頂上をつなぐように飛び、リッジともサーマルとも思える細かいサーマルを発見してはハイバンクで小さな旋回半径になる(つもりです)ようにセンタリングを繰り返します。僕はほとんど平地での操縦経験しかなかったのでものすごく良い経験が出来ました。上昇しながらも山頂をかすめると低高度を感じビビリます。
僕が感じた機体の性能は、スペックが示すとおり実に高性能なものです。
空気抵抗の少ない機内は高級車並みに静かで、操作に対する挙動も滑らかでシャープなものです。スポーツカーのように各操作には遊びが全く無く、重い操作感ながらもカチッとした反応を示します。自転車のように感覚で操縦する、と言うよりも、本機の性能や操作に完全に慣れ常に計算しながら最高の性能を出し切るように飛ぶ、といった操縦方法でしょうか。
僕の操縦ではなかなかその性能が出せません。要するに真剣に操縦しているにもかかわらずまっすぐ飛ばない、スムーズに旋回に入れない、滑らかーに乱れ飛びをしていまう、といった感覚。それでもまだまだ高性能で自然降下している感覚が全く無く、どこまでもいつまでも飛んでいられるような気がするほどでした。
そろそろ時間ですので・・・と場週パターンでダイブブレーキ(スポイラー)を出しながらて強制的に高度処理をして着陸に至りました。
久々に夢のような45分間のソアリングでした。

またそのうちにあのグライダーを訪ねようと思っております。興味のある方は僕の方まで連絡をください。

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